サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

2021/03/23

観てみた読んでみた


”想像”、”虚構”、”妄想”なんて言葉で人間の歴史が語られる。
私の認識している世界は確かにそうだよなと思わされる。
他人に関してもおそらくその虚構に乗っかって秩序を持って暮らしている。

若干著者の意見が工業的な畜産に批判的なところは引っかかったが、おおむね納得がいく内容である。
今ある(認識している?)世界の感じ方が、”当たり前にある世界”というところから”虚構で成り立っている世界”に変わる。

その虚構がもたらす幸せというのは実際のところ、虚構によって幸福の尺度が提示されていて、それを満たせば幸福になると想像しているだけであって、つまり想像上の幸福にすぎない。
ほとんどの人はその尺度を無意識に受け容れているので、それが幸せなのだと想像するようになるが、実際のところそんな虚構を認識していない人たちにとってはそんなことは関係なく幸せを実感してたりする。
さらに、そんな自分の尺度に則って良くなってるか悪くなってるかで感情が沸いているだけで、幸せを追い求めると無限に続く階段を登っているようなもので、それは苦しみをもたらしているだけなのか?
よくわからなくなったが、虚構の尺度は役に立たないし自分の感情に従っても幸せを追い求めると苦しいというひどい有様である。

ブッダ先輩の考えによると、そのどれでもなく、ありのままに見るとかいう良くわからないことを言っている。それは、感情に振り回されずに安らぎを得たほうがよくね?ということなんだと思う。

 著者の妄想のストーリーも多分に含まれていると思うが、読み物としても面白いと思う。利己的な遺伝子が好きな人はこれも好きだろう。

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