世界は廻っていた。それは回転寿司のネタが廻るより少し速かった。
広大な宇宙を思えば、それは小さなことに思えた。
ヨースケ(以下サンタマリア)は、テレキャスターを弄んで「ギュオエー」と言い
散乱する酒瓶を一瞥してからスコアを本棚から引っ張りだした。
スコアはラルクアンシエルのSecretSignsであった。
サンタマリアは「ボエー」と言った。空虚な空間はそれを受け止めて反響した。
反響音は拡がるでもなく閉じるでもなくわだかまりを呈した。
マリリン・マンソンが「ブラァブラァブラァ」と嗚咽のようなリフレインを吐き出すと、
それが反響音に混じってなんとも言えない、掃き溜めのような場末のスナックのような
なんとも居心地の悪い感じを形成していた。
サンタマリアの住むアパートの向かいの公園ではソメイヨシノが咲き誇り、その花弁を謳歌した。
サンタマリアはその花弁がすべて鋭い刃を持ち自分に突き刺さってくるような感覚にとらわれ。
外界との扉を開けては閉め、開けては様子を覗いて、また、閉めた。
じっと 空は 晴れていた。
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